入射と反射の光量計測機

撮影スタジオでの露出管理に関する機材を大別すると、照明光量を測る入射光式露出計とカメラの位置から被写体の発する光量を測定する反射式露出計がある。前者は受光部分を被写体の位置に置いて写真機の方に向けて測る。受光球と呼ばれる透過性乳白色の半球状のカバーが付けられており、これは立体に対する光量の測定を前提とするために考案されたの形状である。被写体の反射状態に関係なく環境に応じてカメラ側の設定を表示するのが特徴であるが、あらゆる状況に対応するとは限らない。それは、画像は常に輝度情報を基に考え、その相対的な関係が重要であり、全体の明るさは基本的な要素としては必要ではあるが、その次の段階として被写体が放つ光の情報の相対的関係無しには成立しない。これに対して反射光式露出計は測光値は輝度情報であり、「明」「色」の概念を理解すれば定常光の写真撮影に於いてはこれだけで、全てをカバーできる。一眼レフカメラのTTL露出計のスポット測光はこの機能を有しており、瞬間照射のストロボ以外のフォトスタジオワークフローでは、最強のパートナーと言える。

スポット測光の有用性

 

左記に掲載の画像は環境光量を計測しても意味を成さない例である。被写体そのものの輝度値を計測した後、露出の設定をするしかない。フォトスタジオ撮影、特にタングステンやHMI等の定常光を使ったスティルライフ写真などの場合、撮影対象の一部の輝度値を測るスポット測光が威力を発揮し、入射式露出計での測定値は意味を成さない。

一眼レフカメラTTL機能、ファインダー内で確認後の作品例