中央部重点測光に適した撮影局面

夜景は微細な照明が集合したものであり、明暗差が大きく、個々の明るさを測光することが不可能なくらいにその輝度値分布が細かい。下記に掲載の写真がその例である。人工照明で明度が調整されている壁や地面はふつうの被写体と同じように取り扱うことができる。しかし、夜景の殆どは人工照明である街灯やネオンが測光の対象となる。街灯は非常に面積的には小さく、極めて輝度値が高いため、写真機に装備の露出計の値を肉眼で見た目以上にその針をふらせてしまうのである。従って、夜景の中で街灯がどの程度含まれているかによって、補正の程度を考えなければならない。このように、夜景などの被写体は状況によってその露出の補正を考えなければならないが、スポット測光では測りようのないものであっても、中央部重点測光であればスムーズに対応できる場合が殆どである。また、このようなケースの場合、多分割測光をつかっても殆ど結果に変わりはないが、写真機側がいろいろとアルゴリズムを働かすマルチ測光よりも、その測光システムの機構がシンプルな中央部重点測光のほうが夜景などの露出測定と設定には使いやすいと言える。