TTL露出計機 4

成功率の高い多分割測光
多分割測光は細分化された撮像素子の各々が測定した明度情報をもとに、多様な判断を写真機が行う。撮像素子から絶対的な明度、素子間の明度差、さらにはその明度分布のタイプや輝度情報から被写体の状況を想定するなど多彩な方法によって露出を割り出す。例えばファインダーの周辺部分が極端に明るいと逆光であろうと判断し、その部分をある程度無視する。しかし、ファインダー周辺の明度が高い場合は必ず逆光であるとは限らない。また、撮像素子の中の一部分だけの明度が突出していると、ここには照明光源のようなものがあると判断し、その部分を無視する。しかし、舞台撮影のような場合ファインダー内の一部分だけの明度が突出するケースもあるわけで、それを完全に無視するのは必ずしも妥当な判断とは言えない。このようなケースではスポット測光などでの絶対的な輝度測定が必要である。いずれにせよ写真機が状況を断定することは不可能であり、多少の加減にとどめる程度の力を発揮できるにすぎないと言える。現在の多分割測光で最も有効である使い方が、オートフォーカスの情報と共に連動する露出の測定方式である。それは、オートフォーカスの測距ポイントに連動した受光素子が、AFでフォーカスを合わせた部分が主要な被写体であるということから、その部分を中心に測光するようにしたものである。フォーカスを合わせた部分に露出を合わせればよいという考え方は、自動による露出決定の成功率アップの視点からはかなり高い評価ができるものである。