TTL露出計機 2
中央部重点測光の有益性
平均測光はTTL露出計の初期に多くの写真機に搭載され、重宝されていた測光方式であるが、接眼レンズ周辺の受光素子がファインダー全体の明度をルーズな管理のもとに測定していると言うものであり、取り込み画像を周辺部分まで含めほぼ均等に測光の対象としているものである。しかし、写真は主要な被写体が画像の中央に位置する場合が多く、背景が明るい空などの影響を受けてかなりアンダーな結果になることが多かった。そこで、受光素子に中央部分専用のレンズを組み込ませ、ファインダー中央部分を重点的に測光する「中央部重点測光」へと発展した。これは、結果的に測光感度の分布が山形ともいえるもので、従来の平均測光よりも自動的に明るさを測るものとして意図した明るさよりもアンダーになるという傾向が回避された。そして、この方式が主流となって長い年月に亘って使われることになる。いわゆるTTL露出の定番となったのである。実際のファインダーの中の測光感度の分布は、明確なエリア分離を示すことが出来ないため中央部分の認識性に問題があったが、捉え方や使い方次第でユーザーにとって有益な方式と言えたのである。

