多分割測光の機能 3

多分割測光の機能 1、2に於いて輝度やフォーカスのポイントを加味してそのアルゴリズムは動き、それ相応の露出結果をだすが、その結果は必ずしも完璧ではないことを記載した。これら(フォーカス・ポイントや高輝度リミッター)に限らず、様々な画像要素を基に出来うる限り完璧な露出決定をするべくメーカー各社が競ってその研究にいそしんでいるが、理屈だけでつくられたものに理不尽はつきものであるといった考え方も成り立つのである。また、写真は常に影を撮っていると考えられ、それは潰れ方であったり、飛び方であったりする。そして、その瀬戸際が写真の醍醐味であるのなら、輝度値を計って写真的判断をする多分割測光の研究は、言わば徒労に終わる行為といって過言でない。ただし、写真は露出が全てではない。シャッターのチャンスが重要であったり、構図が全てであったりする場合もあり、様々な要素で成り立っているのである。そして、それらの点を重視する場合の利便性と考えた場合は、多分割測光の機能・アルゴリズムとは大したものであると考えられる。従って全自動露出機能である多分割測光の働きは、使い方次第で非常に有効な物ともなりうるのだ。