多分割測光の機能 2

多分割測光の機能 1ではその概略を述べたが、このモードに付加されている機能として高輝度時の写真的な判断と言えるオート露出リミッターという存在があり、様々な撮影局面の手助け役として大きく貢献している。例えば昼間の太陽光が直接あたるときのまぶしいほどの白い被写体や逆光に輝く水面などは、特別に明るい物として処理し、直線的な露出設定の扱いとしない。例えば、一定の感光素材に対してある露出設定がある場合、EV値にして15よりも明るくなってしまうような状況に対しては、その状態をリミット・ポジションとし、それより上の部分は露出量を絞らないようにする。即ち明るさを保つ補正を行うわけである。しかし、このアルゴリズムに於いても万能ではなく、曇りの日の雪景色などはリミッターは働かず、直線的な露出の設定となるため、雪はグレーに写ってしまう。それを補う為の補正もアルゴリズムがユーザーにとってランダムな動きをするため設定ができない。従って、作者の意図を十二分に発揮するためにはスポット測光などのアルゴリズムに頼らないモードが優位となるのである。