照明と反射光
写真スタジオの作業に於いて、バウンスライトへの認識は大変重要である。ライティング機材は照明ツールであり、環境光であると言える。これに対し、それを浴びて立体表現を成すものが反射光であり、この両者を明確に分類することがフォトスタジオワークフローに於ける露出決定の最大のポイントとなる。
露出決定の要:反射率
入射光量測定機は照明光の量を測るツールと言えるが、これを被写体の明るさと解する誤りが露出設定を難しくする一種の罠と考えることが出来る。画像を構成する明暗は様々であるが、それを生成する基本要素として照明光がある。さらにその次に挙げられるものとしてそれを受けたバウンスライトとしての強さを示す反射率が存在し、この両者が掛け合わさって立体の持つ明るさが決定される。白い物は殆ど跳ね返り、黒い物は逆に吸収する。その結果明暗階調が誕生し、画像として機能するのである。また、色を有する物は、波長によってその率は異なる。ストロボやHMI等の白色光は無数のカラーが混在した光だが、その中の青系を吸収し、黄系を反射する物がイエローカラーと成って反映するのである。黄は白色光の内の大部分を跳ね返すためその率は高い。この値が露出設定を考える上で非常に重要である。写真スタジオには日々様々な被写体が持ち込まれるが、それらは白い物から黒い物、更には色構成も多様なものなど、その被写体が持つ反射率は環境光量とは基本的には無関係であると考えるのが正論と考えられる。以上、照射と入射の関係に於いて発生する概念について述べたが、これが基本となって露出設定のノウハウが確立される言える。



