カメラの自動化について

近年、あらゆる作業に必要な道具に電子の力が組み込まれ、人の手を煩わさず目的を達成できる自動化が急速に普及した。これによって様々なものが便利になり使いやすくなったのだが、高次元で複雑なものに関しては各社ともに諦めや誤魔化しムードが横行し、数多くの混乱が起こっている。写真機の分野でも例に漏れることなく、その様相は複雑化しており、特に露出に関しての自動化は、徒労に終わることを大義名分を突きかざして、もっともらしく研究対象としているように思えてならない。
現在の写真表現の大半は露出によって形成されており、写真や絵画と言った光の芸術を画一化された技術の設定によって、その完成度を上げることなど到底出来ないことである。それを遣って退け様とするふりをするのが多分割測光のプロジェクトであり、ビジュアル・マニアの観点からみれば厄介な時勢である。この点に関して過大評価を避け、トラブルを未然に防ぐ手段を考えるとネーミングを如何に設定するかが問題であるのではないか。仮にこの自動化システムを「簡易測光」とでもすれば、名前相応の性能と解釈され、購入前に抱いた期待以上の結果を出し、喜ばれる機能として認可されるのではないだろうか。今後メーカーサイドの健全な流通展開を期待したい。