一面もの

昨今のデジカメ普及に伴ってバラエティーに富んだ機能を有するデジタル一眼レフがカメラ店を賑わしている。しかし、写真機のコアとなる部分はそれほどの差はなく、測光方式に於いても中央部、スポット、多分割の三種が主流となる測光モードであるといえる。万能性を考えた場合はスポット式の測光がベターであると思われるが、操作性をも加味して考えるとそれぞれのモードに得手不得手がある。そのため撮影の状況や被写体にあわせて使い分ける必要があり、このページで取り上げる「一面もの」は断然中央部重点測光が有利であると筆者の経験からは判断する。一面ものとは、例えば同花を前提とする花畑や広大でフラットな雪景色など情景を指す。中央部重点式の測光領域は明確なものとして企画されておらず、画面の周辺部分には測光感受は鈍く、中心部分は敏感であること位の実にあいまいな能力であり、この「あいまい」を逆手にとって目前の景色を大胆不敵に描写する。それにより他のモードでは再現できない豊かな作品が撮影スタイルの中から生まれる。ただし、それぞれの被写体には絶対値として被写体全域にわたる平均輝度値が存在しており、それ相応の露出補正は必要不可欠な付加行為として捉える必要がある。この補正に関しては後に他ページで詳しく掲載する予定である。

フラットな輝度情報の描写

 

露出をカメラに任せる場合、常に念頭におかなければならない事として「写真機は作者の主張を考慮に入れない」ということである。常にメカニカルは判断のもと決定される数値は補正を前提とするものであり、それを踏まえた利便性の高い機能と割り切り後の操作や付加機能を使うことに神経を注ぐ必要がある。左記の作品例もそれを前提とする代表的なものと言える。

測定の曖昧さを知ることが撮影技術の向上に繋がる