特定エリア測光
露出に関する測定をファインダー内で行う歴史を紐解くと、初期に出現したものが別ページで述べた中央部分重点方式である。しかしこの測光エリアのスペックは曖昧なものが多く、より細やかな情報を正確に知りたいという要望が生まれ、その結果誕生したのがこの特定エリア方式である。これは測定部分の面積をより狭くし、且つ明確な円で示すようにしたもので、「部分」と「スポット」タイプに分かれ、前者は後者に比べ測定部分がやや広いこと以外は大きな違いは殆どないと言ってよい。この方式の最大の特徴は輝度情報を記録する範囲が以前に比べると非常に明確であり、更に中央部重点では被写体に接近する必要があるシチュエーションであってもこれらを使用すれば近づく必要もなく、ファインダー内の特定部分の輝度値を測ることが出来る。以上のような理由から部分的な露出の測定はこれらが主流となり、有利な方式として認可されるに至っている。コマーシャルフォトスタジオでのスティルライフ定常光撮影に於いて、昨今のテクノロジーの発展によって、コンピュータがその殆どを管理する現在に於いても、この特定エリアを使った露出設定は有利な方法として評価する写真家も少ないない。筆者にとっては露出を決定する際に於ける必要な概念を学ぶ場合、この方式を使うことによって得られるものが多く、当サイトを運営するフォトスタジオのアシスタントカメラマンなどには日常的にこのモードを使ってスキルアップに繋げる努力をするよう推奨している。

